居眠り運転の車と衝突事故
朝礼ネタ5035 2022/04/26 規則・ルール体調管理高校生の頃、アルバイトの時間まで当時つき合っていた彼に会うため、自転車で自宅に向かっていました。
坂道を上り始める前、後ろから車が衝突した強い衝撃で起き上がれなかった私は、気づくと仰向けになり、血だらけの足に込み上げてきた痛みで事故に遭ったことを把握しました。
奇跡的に重症ではなかった私は救急車の中で、「親に連絡したい」と言ったり、「とにかく誰かに連絡したい」と言ったり、事故の影響か、パニック状態でした。
車に飛ばされたとき、電柱にぶつけた頭は異常なくたんこぶだけで済み、あとが残るような剥離骨折ではなく、頑丈な体でよかったです。
入院の手続きなどでバタバタした当日だけではなく、その後も加害者の方に会えず、保険会社の方とやりとりしただけでした。
警察の現場写真を見ると、自転車の前かごは、原形をとどめていないほど曲がり、巻き込まれたのか車輪もボロボロでした。
警察によると、居眠り運転だった加害者は、気づいたら、衝突していた」と証言しました。
近くに住んでいた農家の住人が事故に気づき、ついていてくれ、「すごい音がしたから、慌てて出てきたの」と私に声をかけてくれたのを覚えています。
遠いところに車を止めた加害者が、どこかに電話をかけている様子が見え、振り向いてもくれなかったことも何となく覚えていますが、顏は見た覚えがありません。
加害者と会うこともなく、保険会社とのやりとりだけで何事もなかったかのように終わったこの交通事故は、裁判など何か事が大きくなることがありませんでした。
被害者の気持ちなど何も考えていない加害者の態度や保険会社の事務的な対応でした。
命にかかわる大きな怪我でなかったせいか、アルバイトができなかった期間の給料と、いくらかの保証のお金が支払われ、謝罪は加害者の口から最後までありませんでした。
当時の傷痕がまだ残っています。
交通事故に遭った被害者の気持ちを考えず、謝罪に来なかった加害者に、私は酷く呆れてしまいました。
仕事が忙しく、あまり眠っていなかった加害者が起こしてしまった交通事故でした。
体調不良がわかっていたにもかかわらず、運転した結果事故を起こした明らかな過失に、事故が起きるかもしれないと思い、なぜ運転を控えなかったのか、疑問が残りました。
もし、死亡事故や大きな事故になっていたら、加害者の人生も変わっていたかもしれません。
「小さい事故だった」と交通事故を起こしたことを忘れないでほしいです。
昨今、高齢者の運転ミスによる交通事故が増えています。
運転できる体調か、不安なことはないか、ハンドルを握る前に考えてほしいです。
適切な判断によって運転を控えれば、加害者にならず、被害者になることもありません。
仕事が忙しく眠っていなかった、ずっと運転してきたからまだ大丈夫、こんな言い訳をする加害者が起こした交通事故の被害者になりたくありません。