朝礼ネタ朝礼ネタ 3分間スピーチの例文集

 

本田宗一郎が一番幸せだと思った事

  朝礼ネタ4964  2022/02/18  尊敬する人

藤沢武夫という人を知っていますか? 
ホンダといえば本田宗一郎の名が知られていますが、
藤沢武夫氏の名は正に知る人ぞ知るというものです。
しかし宗一郎氏がホンダに無くてはならない人だったのと同様に、
藤沢武夫氏がいなければ今のホンダはありません。

藤沢氏は創立後1年のホンダに入社しまた。
1948年にスタートしたホンダの資金繰りは恐ろしく厳しいもので、
製品を造るための材料を買う時も、
「払いが溜まっているホンダには品物を渡すな」という材料屋の主人がいない時に、
内緒で顔見知りの若い店員に都合をつけて貰うというほどでした。

そんなホンダに入った藤沢氏は2年ほどで、
経理財務営業など経営の改革に成功しました。
氏の働きによって、宗一郎氏は研究開発に100%専念できるようになったのです。

世界に誇る画期的な製品の開発の中心であり、社長である宗一郎氏は、
その明るく陽気なキャラクターも相まって、世間に広く知られるようになりました。
反面、宗一郎氏の輝きは藤沢氏を目立たなくしてしまいました。
しかしそれは藤沢氏の本望であり、二人の間での暗黙の了解であり、
互いが互いを不可欠な存在だと認識していたのは間違いのないことでした。
そのことは二人の引退に現れています。

1973年藤沢氏は一人引退を決意しました。
それを聞いた宗一郎氏は、その場で「二人一緒だよ。俺もだよ」と言ったのです。
後にそのことを聞いた藤沢氏は、宗一郎氏との長い付き合いの中で、
唯一初めての大きな間違いをしたと思ったそうです。
一蓮托生。
宗一郎氏がそこまで真剣に、自分との人生を考えていたことにまでは、
藤沢氏は思い至っていなかったのです。

引退についての二人の会話は、
宗「まあまあだな」
武「そう、まあまあさ」
宗「幸せだったな」
武「本当に幸福でした。心からお礼を言います」
宗「俺も礼を言うよ。良い人生だったな」
という短いものだったそうです。

藤沢氏との出会い、それこそが宗一郎氏の一番の幸せだったのでしょう。
こんな誰かが、果たして自分にはいるのでしょうか?

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