一流の私立文系出身者は使えるのか
朝礼ネタ4961 2022/02/15 社会・経済教育高校一年生の時から数学を捨てて早々進路を私立文系に絞って勉強して慶應義塾や早稲田とっ言った難関大学に合格して、卒業後は大企業に入り、定年まで勤め上げるという青写真を描いているのかどうかは別にしても、逆転合格を勝ち取ろうと考える高校生の多くはどういうわけか私立文系志望に多いと感じます。
確かに、私立文系の受験科目は外国語、国語、それに選択科目で合否が決まるので、この選択科目を世界か日本史をとれば理系科目を全く勉強せずとも世間で言われている一流大学に進学することも可能です。
では、そのような大学に入ってしまえは後は気楽な人生が待っているのでしょうか。早稲田、慶應のほとんどの文系の学生が誰もがうらやむような企業に就職できているのでしょうか。
実は文系の人間は基本的に企業にとっては将来の役員候補というよりもただの営業要員なのです。もちろん、学生を初めから営業要員とは言わずに他の購買など非常に楽な部署につけたりはしますが、そこに配属されても営業に回したりするのです。
しかし、理系大学を出た人間をエンジニアとして雇用した場合には彼らは常に技術者としても仕事をさせてもらえるのです。
ですから、営業がやりたいと思っている人は私立文系に進学することも悪くはない選択ですが、そうではなく初めからバックオフィスで働きたいとか、そのような人は早い時期から数学を捨ててしまうのではなく、数学を頑張ってやるという選択をしたほうは進路の選択で困ることが少ないと思います。
仕事でもなんでも目の前の困難なことから逃れる人よりも目の前の困難なことと対峙し、そこでもまれ、そこからなんとか突破口を見つけだすことのできる人を会社としては欲しいので、企業から見ると一流の私立文系大学出身者はもう時代遅れになっていると考えます。