徳川慶喜の生き方から学ぶ大きな視点から判断する重要性
朝礼ネタ4956 2022/02/10 尊敬する人徳川慶喜は、日本史上最後の、征夷大将軍です。
慶喜が朝廷に大政奉還を決断し
源頼朝以来の武士の時代が終わりました。
徳川慶喜の決断は極めて合理的な考えと
思い、私は尊敬している人物です。
そもそも徳川家を中心とした武士の世の中を、さらに継続していけるほど
当時の日本は簡単な状況ではありませんでした。
進んだ文明国が、近代化をいち早く成し遂げ
より民主的な運営の元で、発展した国家を次々に
成立していく中で、日本は武士という特別な階級の
身分を維持するために、武士以外の人を
支配している時代でした。
そして武士が支配する社会は、
民主化を成し遂げた他の文明国からすると
既に時代遅れの社会構造となっていました。
徳川慶喜は、旧幕臣の一部からなぜ最後まで薩摩藩や長州藩と
戦わなかったのかと批判される事があります。
しかしこれは、旧態依然とした武士の利益を
守ろうとする側にある人の全体的な
視点のない、意見だと考えます。
徳川慶喜は、水戸藩という尊王の志が
極めて強い藩の出身でもあり
既に時代は、幕府や藩がそれぞれの
判断で武士側の立場にたって判断するやり方から
脱却しなければいけないという判断を慶喜は
していました。
つまり、天皇を中心とした統一化された国を
作る事が、時代の流れでもあり
同じ日本人同士で戦をする時代ではないと
判断できた、人物です。
今まで当然のように享受できた権利や地位を失う事は
誰しも勇気のいる決断です。
慶喜も、自分が最後の征夷大将軍として
歴史に名を刻む事に、悩んだかもしれません。
しかし、慶喜が勇気ある決断をしてくれたからこその
近代日本が、大きな混乱もなくスタートした事を考えると
大きな視点で物事を判断できた徳川慶喜は
尊敬に値する人物だと考えます。