イチゴミルクではなく、ミミズをあげる
朝礼ネタ4927 2022/01/11 読書・書評先日、デールカーネギーの「人を動かす」という本を読みました。
これは人間関係の本として、古典とも言える不動の位置にある本なのです。
タイトルのパンチが効きすぎて「催眠術?誘導尋問?」など勘違いされることが多いのですが、どちらかと言うと「相手に気持ちよく自発的に動いてもらうには」という知恵が集められている本です。
そんな「人を動かす」に、日ごろつい忘れがちですが、とっても大事な事が書いてあったので紹介したいと思います。
作者はそれを釣りに例えてこう説明していました。
『私の大好物はイチゴミルクである。
しかし、魚はどうしたことかミミズが大好物である。
だから、私は魚を釣ろうと思う時は、自分の好物ではなく魚の好物のことを考えるようにしている。』
人はつい自分の興味のある話しばかりをしがちです。
でも、自分がそうであるように相手も自分の興味のある話しをしたいのです。
そして、ことは日常のコミニケーションだけには留まりません。
ビジネスにおけるやりとりでも、つい私たちは自分の利益を考えてしまいますが、本来それは相手には知ったことではないものが多いのではないでしょうか。
相手にメリットを感じて動いてもらうには、相手にとっての大好物、つまりミミズが何なのかをアンテナを張り巡らせて探らねばなりません。
それには関心を持つことが大切だとカーネギーは言います。
相手に誠実な興味関心を持つことで相手の欲しているものが初めて見えてくるのだと。
私はつい自分にしか関心を持たない人間なので、魚というビジネスチャンスを取り逃がさないように取引先などで出会う方々に興味関心を持って業務に臨みたいと思います。