「仕事をしてくれればいい」とい上司にいわれたら、あなたはどう理解しますか?
朝礼ネタ4888 2021/11/27 自己啓発戦場を走り回る部隊長の後を無線機を背負った部下が必死に追いかける場面を、
戦争映画で見たことはありませんか?
無線機を背負ったその兵士を、自衛隊では無線士といいます。
無線士は常に隊長と行動を共にしなければならない立場なので、
自衛隊のある無線士が新任の部隊長に挨拶に行った時、
彼は新隊長から「仕事をしてくれればいい」とだけ言われました。
彼はそれを「そりゃそうだよな」と軽く受け取っていました。
彼はその時、下士官に昇級した直後でした。
それまで上官の指示命令に従って動くだけの立場から、
自分が部下に仕事を命じることにもなったわけです。
そうなって初めて彼は部下を思い通りに働かすことの難しさを知りました。
人を上手に働かすには上長の工夫努力が必要ですが、
同時の命じられる側にもある心構えが必要だと彼は知ったのです。
それは仕事を命じた上長の意図を把握したか、ということでした。
それが有ると無いとでは、仕事の質に大きな違いが出てくることがあります。
例えば、仕事を取り巻く環境や状況は常に変化しており、
上長の意図の本質を把握していれば、その変化に柔軟かつ正確に対応して、
本来の目的を達成できるはずです。
しかしうわべの形だけの仕事をしていると、
時に全く目的から外れた結果になってしまう恐れがあります。
新任隊長が言った、「仕事をしてくれればいい」という言葉はそういう意味だったのだと、
かの無線士はようやく気付いたのです。
言われた仕事をただノホホンとこなしているのを、反省したいと思います。