スカッと爽やかは、最初は薬だった
朝礼ネタ4869 2021/11/08 商品・サービスビジネス暑い時にクーっと飲むコーラは格別ですね。
ところで、このコーラはその昔薬だったのです。
と言っても、今のコーラには当初入っていた薬の成分は入っていませんが。
1880年頃にある薬剤師が、奇跡の植物として知られていたコカの葉から得られたコカインをワインに溶かした飲み物を作り出しました。
これがコカ・コーラの始まりです。
この飲み物は、コカインとアルコールの相乗作用からうつ病の改善や活力源として評判となり、多くの人が求める飲み物となりました。
今では考えられないようなアルコールとコカインの組み合わせで出来ていた訳です。
この飲み物から、まずアルコールが除かれることになります。
当時欧米で起こった禁酒法の影響です。
この影響で、成分としてアルコールの入っていないものを開発する必要があり、1886年にアルコールを含まない飲み物としてコカ・コーラが出来上がりました。
この開発の途中で、水と炭酸水が誤って混ぜられ、炭酸入りの飲み物となりました。
このコカ・コーラは爆発的にヒットし国民の飲料として認知されるまでになりました。
しかし、このコカ・コーラにはまだコカインが含まれていました。
やがて、国民皆が飲む飲料の中にコカインが入っていることに不安が高まり、1903年にコカインなしのコカ・コーラが開発されるに至りました。
コカインとアルコールを含まない飲料としてのコカ・コーラが出来上がったのです。
当初含まれていた主要な成分を除いて、なおかつ世界の人々に愛される飲料を開発したとは驚きです。
今でも、製品製造において問題が生じることもありますが、このコーラのようにあきらめずにトライを続ければ、より良い商品開発につながるものと思います。