4月5日は「ヘアーカットの日」
朝礼ネタ4641 2021/04/03 4月風物詩・季節行事4月5日「ヘアーカットの日」です。
1872年4月5日に東京府が女子の断髪禁止令を出したことがヘアカットの日の由来になっています。
なぜ、この日がヘアーカットの日だと思いますか?
まず時代背景から考えてみましょう。1872年は明治時代の初期になります。
つまり江戸時代から明治に変わった、すぐの頃です。
つまり東京にはまだちょんまげをした男性が多いい時代でね。
実は、1871年の明治4年に脱刀と散髪の許可が出たのですが、これはあまり受け入れられていなかったんです。
なかなか新しい事に変化するのは勇気がいりますよね。とにかくちょんまげを切るという事に抵抗があったようなんです。
実際に世の中からちょんまげが消えたのはそれから10年くらい後と言われています。
しかしその中で、積極的に髪を切っていたのが、日本髪をしていた女性でした。その時代の女性の方が男性より柔軟だったのかもしれませんね。
でも、女性がバッサリ髪を切るのは如何なものかと議論になり、1872年4月5日に東京府が女子の断髪禁止令が出されたわけです。
この時代の女性への扱いがよくわかる残念なエピソードですね。
女子の断髪禁止令が出た後は女性の日本髪の時代が続きました。
しかし、しばらくすると「日本婦人束髪会」などの活動もあり近代的な髪型を提案する人たちが増えてきたそうです。
そして徐々に扱いが大変な日本髪から女性が解放されていきました。
あくまでも、この記念日は阻害された女性の髪を切る自由を記念したものです。
いい記念日だなと私は思いました。
世界の先進国の中でも日本の女性への対応は遅れをとっていると言われます。
しかし、その時代の日本に比べたら女性への差別や圧力が少なくなり自由が増えている事が嬉しいなと感じました。
新しい年度を迎えた4月、髪を切って明治時代の女性のように新しい事にチャレンジしてみませんか。