ハプニングにも対処できる能力は日頃からの心がけが大切
朝礼ネタ4633 2021/03/25 スポーツサッカーの試合では、悪質な反則があった場合にレッドカードが出されて退場になることがあります。
1チームのスターティングメンバーは11人ですが、それが10人となり圧倒的不利になります。
しかし、相手チームに一方的に攻め込まれ、たくさんのゴールを決められて大差で負けてしまうと思いきや、意外なことに引き分けに持ち込んだり、最後まであきらめずに粘り強くチャレンジし続け逆転するなど、これまでの歴史の中で何度も繰り返されている現象があります。
ただし、それらの現象は決して奇跡ではなく、根拠があるという点についてお話ししたいと思います。
退場者を出してしまった場合、ヨーロッパや南米の強豪チームでは、まず選手自らが円陣を組んで誰が退場者のカバーリングをするのか、引いて守りに徹して時間を稼ぎ引き分けを狙うのか、それともチャンスを見て攻めるのかなどを話し合います。
一方、日本のチームの多くの選手はベンチの方を向いて、不安そうな顔でどうすれば良いのかと監督やコーチからの指示を仰ぐ傾向にあります。
ベンチからの指示には限界があり、パニックに陥った選手たちは対応できず惨敗してしまうという試合を何度も目撃した方も少なくありません。
この時点で、個々の判断能力や対応力に大きな差が出ることがわかります。
ヨーロッパや南米の強豪チームでは練習の時から既に取り組みは始まっており、ゲーム形式の練習では突然監督が笛を吹いて止めて、この選手が退場になったという想定で動いてみろと指示を出し退場者を出した時に対処する練習をします。
また、監督がゲームを止めた時に、例えば「今日の朝ご飯は何を食べたか?」などといきなり質問して答えさせるという練習もして、瞬時の判断力を養っています。
このように、突然のハプニングに対処できるのは決して奇跡なのではなく、日頃からの積み重ねが重要であることがわかります。
われわれの仕事も、ある日突然仕様が変更されたり、追加で発注が来たりすることもあります。
どんなハプニングに遭遇しても慌てず冷静に仕事に臨めるように、日頃から心がけるのが大切だと感じた話でした。