将棋の素晴らしさは負けを認めること
朝礼ネタ4628 2021/03/13 趣味マナー最近気になるニュースは2021年3月10日に発売された週刊少年サンデー15号にて藤井聡太王位・棋聖と永瀬拓矢王座、そして羽生善治九段という将棋を知らない人でも一度は耳にした事があるだろう棋士たちのインタビューが掲載されている事です。
理由は週刊少年サンデーで連載中の将棋漫画「龍と苺」の新刊発売記念と3月27日に行われる早指し王が決まる団体戦「第4回ABEMAトーナメント」に合わせた企画だそうですが、これでもしも将棋に興味を持ってくれる人がいてくれたら嬉しいと思います。
傍から見ていると将棋は難しいゲームのように思われがちですが、そんなことはありません。確かに将棋は独特なルールがあるものの、駒を取り合い、席を読んで玉を詰ませる遊びはまるで激しく動くスポーツです。チャンバラだといっても過言ではありません。
しかし何より将棋の素晴らしいところは勝敗が決した後です。負けたほうは「負けました」と言い、勝ったほうは「有難うございました」というマナーがありますが、実は世界中のゲームのなかでも負けたほうが「負けました」と宣言するゲームは将棋しかないです。
別に大したことがないように思われるかもしれませんが、実際に負けた時に言えるかどうかとなると話は別です。プロの棋士でもこの一言を絞り出すまで時間がかかると言います。しかし負けを認める事は悔しいものの、それは間違いなく成長への糧です。
「何が悪かったのか、どうしたら良くなるのか」と思うにはまず負けを認めるとこから始まります。
それはあらゆる物事にも当てはまります。たとえスムーズにこなしていく仕事のコツがあったとしても、改善点があるなら考え直したほうがより良くなるはずです。もしも失敗したならそれを認めてあげる事、それが最高の仕事につながっていくと信じています。