あなたは電車で席を譲りますか
朝礼ネタ4399 2021/01/01 社会・経済電車内が空いている時、私は空席があれば座ることがありますが、高齢の方が座れなくて自分の近くに立った時には譲るように心がけていました。
そのことで苦い思いをしたエピソードがあります。
その日、私は人が少ない車内で、空いていた座席に座っていました。
だんだん人が増えてきて、年配の方が目の前にいたので、どうぞと言って席を立ったのですが、その方はえっと驚いてらしたのです。
自分にとっては席を譲った方がいいと思ったのですが、その方にとっては、自分はまだ席を譲られるような年齢ではないと思っていたのではないかと思います。
その表情を見た瞬間、私は失敗したと思いました。
申し訳ない気持ちになり、いたたまれなくて違う車両まで移動しました。
この時は私の判断が良くなかったとしか言いようがありませんが、席を譲る相手やタイミングを決めるのは意外と難しいです。
高齢でも席を譲られることに抵抗がある方もいるでしょうし、逆に足やどこか具合が悪くても座れないで困っている方がいるかもしれません。
だんだんわからなくなってきて、疲れていても一切座るのをやめようかと思ったりもしました。
色々と考えた末に、相手に負担を感じさせず、自分も自然にできる行動として、わざわざどうぞと声をかけずに、すっと席を立って少し離れたところに移動することにしました。
このやり方なら、特定の方が譲られたと思われないし、譲られたのではなく、降車のために立ったのかもしれないと思えば、気にせずに座ることができるのではないでしょうか。
こちらが意図しない方が座ってしまう可能性もありますが、そこは周りの方の社会的な姿勢を信じることにします。