誤解されているローヤルゼリーとハチミツ
朝礼ネタ4383 2021/01/01 商品・サービス蜜蜂の作るものに「ローヤルゼリー」と「ハチミツ」がありますが、この2つを混同している人が少なくありません。
ローヤルゼリーは羽化したばかりの若い働き蜂だけが作ることのできる女王蜂専用の食事のことです。
若い働き蜂が食べた花粉が腸で合成され、咽頭腺から分泌されて蓄積された物質がローヤルゼリーです。
見た目は乳白色でクリーム状をしています。
一方、ハチミツというのは働き蜂が花から集めてきた花蜜を胃袋で消化し、それを口から巣に戻して熟成したものです。
ハチミツは働き蜂が食べます。
花の種類に応じて薄い赤黄色から濃褐色になっています。
ちなみに、女王蜂は女王蜂という特別な品種があるわけではなく、ローヤルゼリーを食べることのできる幼虫が女王蜂となって大きく成長します。
ところで、ハチミツはとても甘くなっていますが、ローヤルゼリーは独特な酸味があります。それは、ハチミツの成分の約80%が糖質であるのに対し、ローヤルゼリーの糖質は10%程度しか無いからです。
ハチミツの残り20%はビタミン類やミネラル類です。
ローヤルゼリーの成分は10%の糖質の他、水分が60%で、残る30%は栄養素です。
ローヤルゼリーの栄養素はたんぱく質やアミノ酸、非必須アミノ酸、ビタミン類、ミネラル類などで構成されています。
実は、ローヤルゼリーには特有の成分として「デセン酸」があります。
デセン酸は抗菌力があり、また血液中の糖分の上昇を抑える働きがあることから、生活習慣病の予防のための機能性食品に利用されています。
さらに、女性ホルモンに似た働きを持つことから、女性の更年期のケアに適しています。