二つの「一生懸命」の差
朝礼ネタ4176 2021/01/01 心理・メンタル社会・経済よく「一生懸命頑張ります」と言ったり、聞いたりしますよね。
皆さんによって、「一生懸命」とはどんなことでしょうか?
良い一生懸命と悪い一生懸命があります。
例えば、二人の人が取引先に同じミスをしたとしましょう。
Aさんはそれを上司に報告し、対処し、仲間にも報告をして今後同じミスが起こらないよう改善に向けて努力しました。
Bさんは単独で作業をし、完璧な処理をして、ミスが起こる前よりも取引先との関係を深くしました。
どちらも一生懸命に取り組み、結果はどちらも良い方向に進みました。
さて、ここで考えてもらいたいと思います。
皆さんはどちらの一生懸命が好ましいでしょうか?
Bさんの個人的な手腕は確かに評価に値するでしょう。
しかし、私としてはAさんを好ましく思います。
Aさんは、自分のミスをさらすことによって「今後」を考えてくれているからです。
同じミスを誰かがするかもしれない、それを起こさないための報告。また、同じようなことが起こってしまった時の対処法をAさんが示してくれたのです。
Bさんは個人の技量が高いですが、Bさんがいなくてはいけない、Bさんだけが知っているでは何か起こったときBさんを呼ぶしかなくなりますよね。つまりBさんの負担は増えるだけです。
また、皆さんもAさんと一緒に仕事をしたいと思うのではないでしょうか?
自分だけの一生懸命は自己満足に近いのではないでしょうか。
しかし、周りを考えた一生懸命は教育であり、会社内外での信頼につながります。
どちらも一生懸命に頑張った結果です。
一生懸命のあり方を考えるだけで楽になることもあります。
抱え込むだけが一生懸命ではないことを、知ってください。