様々な可能性の広がる人工培養肉
朝礼ネタ3708 2021/01/01 IT・テクノロジー突然ですが、皆さん肉はお好きでしょうか。私は好きです。
最近、培養肉に関する最新技術が次々と生み出されているニュースを見ました。
培養肉とは、普段われわれが口にしているような、牧場や養鶏場などの動物そのものから食用に加工した肉ではなく、研究室のような施設で細胞から培養された肉のことです。
培養肉のメリットとしては、3点あります。第一に、食用にするための動物を減少させることができる、つまり飼育のための広大な土地が不要となり、空いたスペースを有効活用できます。第二に、菜食がメインの方達や、動物を愛する方達でも肉を食べられるようになるかもしれません。第三に、もし培養肉を大量生産することが可能になれば、食糧危機に瀕する方達を救う一助となると考えられます。
デメリットと言いますか、課題点もいくつかあります。まず、口にしても安全かどうか。これに関しては、科学的にどうかという問題と、心理的にどうかという問題に分けることができると思います。科学的な安全性に関しては、然るべき機関によって、食べても病気にならないか、賞味期限はどうなのか、などの調査が進められると考えています。心理的な問題に関しては、やはり研究室で作られた食べ物を口にする、しかも食べ物なのかどうかよく分からないものを食べてみなくてはなりません。
ですが、はるか大昔から、どんぐりを初めて食べたり、納豆を作って食べてみたり、昔の人たちは食に関してとてもチャレンジングであったと考えられます。もっと身近であれば、皆さんも食わず嫌いだったものを食べてみたら意外とおいしかったという経験は無いでしょうか。
培養肉に関して、初めはいろいろな抵抗があるかもしれません。ですが、メリットがあることに対して挑戦しないことは損だと考えます。われわれとしても、新しい技術への挑戦を忘れずに、チャレンジングに行動していくことが重要なのではないかと思います。