超高齢化社会における高齢ドライバーについて思うこと
朝礼ネタ3609 2021/01/01 社会・経済統計で見ても、交通事故自体の死亡事故は年々減少していますが、高齢者による死亡事故は増えているとのことです。
高齢になると、診断が下るような認知症でなくても、車幅の感覚がつかめなくなったり、車を道路標識などの理解が素早くできなくなったりするのですね。
そこで、車をぶつけたり、高速道路を逆走してしまうということが頻繁におこるようになります。
もっとも大事故につながるのが、認知機能の低下によるアクセルとブレーキの踏み間違いです。
こうした事故を受けて、免許証の自主返納も多くはなってきてはいますが、実際問題として車がないと生活ができない人もいますので
この問題をどうにかしなければならないと強く思います。
確かに免許証の自主返納では、公共交通機関やタクシーの割引を受けられるといった特典が付くこともあります。
私は時々親とのドライブで「道の駅」めぐりをするので山間部に出かけることがあります。
そんな時には、ここいらに住んでいる人は、タクシーを呼ぶことさえ難しいんじゃないかと思うのです。
もちろん駅からも遠いので、割引自体が使えないということになります。
こうした人たちは、食料など生活用品を買うためには車がどうしても必要になります。
現代では、ネットショッピングという方法があり、出かけなくても必要なものを手に入れることはできますが
高齢になってから新しいシステムを覚えるということも実は大変なことなのです。
そこで公共の移動スーパーをもっと充実させるべきではないかと私は思っています。
以前SNSで「高齢者に運転させるために、私たちは危険にさらされなければならないのか」という投稿を見たことがあります。
こうした意見を見聞きすると悲しくなります。
私たちもいずれ高齢者になるのです。
そのことをしっかり踏まえて、高齢者ドライバーの問題は冷静に議論されて欲しいと強く強く願います。