風が吹けば桶屋が儲かる
朝礼ネタ2463 2021/01/01 故事ことわざ今日はちょっと「バタフライ効果」について話をしたいと思います。
皆さんは「風が吹いたら桶屋が儲かる」ということわざをご存じかと思います。元々は江戸時代の物語がベースになっていますが、一応話の成り行きを説明させて頂くと、風が吹いたら砂埃が舞います。その砂埃が目に入り、盲人が増えます。当時の盲人は生活するために三味線を弾いて生計を立てます。ですから三味線が売れます。また三味線には胴の部分に猫の皮を使います。なので猫が乱獲されてしまいます。猫がいなくなったら、ネズミが増えます。ネズミが増えたら、家や職人の桶がかじられます。かじられた桶は使い物にならないので、桶屋が儲かるという内容です。
要するに一見何も関係がない事柄でも、巡り巡って影響が世間に影響が出るという例え話です。同じような話で欧米では「バタフライ効果」というのがあります。蝶が羽ばたく程度の現象が天気に影響するかといったものが発端で、「桶屋」と似たような連続する因果関係の影響を示したものです。
ここから考えるに「こうなるからこうだろう」というのは、予測が付きやすいと思います。しかし「こうなるからこうなって、するとこれの需要が高まって、このような影響が出てくる。」という具合に考えてみるのも、なかなか面白いと思います。時間が掛かる事でもありますから即効性は無いでしょう。しかし、時にビジネスのヒントやチャンスになり得るのではないでしょうか。