お彼岸と春分の日の意味
朝礼ネタ218 2021/01/01 3月風物詩・季節行事そろそろお彼岸が近づいてきました。
お彼岸はご存知のように、1年のうち春と秋の2回あります。
2016年の春のお彼岸は、3月17日から3月23日までの7日間になりますね。
初日の3月17日を「彼岸の入り」と言い、最終日の3月23日を「彼岸明け」といいます。
そして3月20日の春分の日を「彼岸の中日(ちゅうにち)」と言います。
ところで皆さんは「彼岸」というのがどういう意味なのかご存知でしょうか?
これは仏教の言葉で、私達がいる俗世間の世界を「此岸(しがん)」、祖先の霊が住む極楽浄土の世界を「彼岸(ひがん)」と呼ぶことからきています。
祖先の霊が住むと言われる極楽浄土、つまり彼岸は、仏教思想の浸透により、古くからはるか西方の彼方にあると信じられていました。
そのはるか彼方とは、太陽が西へ沈むはるか彼方です。
ご存知のように彼岸の期間は春分の日を中心に、太陽が真東から昇って真西に沈みます。
昔から人々はこの彼岸の期間に、山から祖先の霊を迎え供養することで、死後は極楽浄土に行けると考えていました。
その風習が今でも残っていて、彼岸になると私達はお墓参りに行くんですね。
春分の日はその彼岸の真ん中の日にあたり、皇室でも歴代天皇などの霊を祭る「春季皇霊祭」が行なわれています。
ここまでのお話しで、皆さんにはお彼岸と春分の日の意味を分かっていただけたかと思います。
それでは今から、春分の日に絞ってお話しをしたいと思います。
皆さんは春分の日が毎年同じ日ではないというのをご存知でしたでしょうか?
春分の日は祝日ですが、祝日法という法律によると、定まった日ではなく「春分日」となっています。
では春分日とは何かというと、太陽が真東から昇って真西に沈む、昼と夜がほぼ同じ時間になる日のことを言います。
なぜ春分日が毎年同じ日に定まらないかと言うと、1年間が365日+6時間だということと、地球の地軸が傾いていることが原因になります。
秋分の日も、時期は違うものの同様の原理になっています。
春分の日を季節的にとらえると、「暑さ寒さも彼岸まで」というように、寒さも和らいできて日も長くなってきますね。
祝日法による春分の日の趣旨は、「自然をたたえ、生物をいつくしむ日」となっています。
さて、これからは動物も植物も生命力にあふれ、活動的になる季節です。
さあ!みなさん!長かった冬も終わり、ちょっと鈍くなった頭と身体をリフレッシュして、今日も1日、頑張りましょう!