許容というもの

  • 追加
  • 3月5日は、オランダ人でメルカトル図法を考案したメルカトルの生まれた日です。メルカトル図法は教科書などでお馴染みの最も一般的な平面の世界地図で、赤道付近は極めて精度が高く、北と南のそれぞれ極へ向かうほど本来の面積よりも大きくなるというずれが生じます。

    この高緯度でのずれ、実物を見れば分かるのですがなかなか大きなもので、ずれというには少々過小表現です。北半球のグリーンランドは南アメリカ大陸よりも大きく成長していますし、南半球の南極大陸はユーラシア大陸に匹敵するような超巨大大陸に見えてしまいます。こんな大きな誤りを含んでいる地図が教科書や地図帳といったものに堂々と載っていること自体、なかなか奇妙なことです。

    しかし、これは仕方がないことなのです。平面の地図で球体の地球を表す上で、これ以上の手法というものはメルカトルが誕生して500年以上も経ちますが未だに見つかってはいません。幸いにも極には北半球も南半球も国らしい国が無く、誤差があったとしてもそのことを明記しておけば許されるだろう、そういった妥協によってこの地図は今日も世界中で用いられています。

    この、どこまでが許されるかの許容ラインというのは様々なものにありますが、どれも定義が難しいものです。場所によってそれがまちまちである以上、前の会社では許されていたのに今度の会社では許されない、といったこともよくあります。いっそメルカトル図法のように大きな嘘であっても許容してしまうような世界になれば皆が幸せになるのかもしれませんが、現実はなかなかそう上手くはいかなそうです。




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