足るを知る 錯覚からくる幸せ論
朝礼ネタ1386 2021/01/01 自己啓発 皆さんは幸せですか?
幸せと感じるのは人それぞれで、同じことが起きたとしても、ある人は幸せと感じたり、ある人は不幸だと感じたりするものです。
例えば、100万円の宝くじが当たっとして、当たると思っていなかった人は100万円が当たり幸せと感じるが、1,000万円当たると思っていた人は900万円少なかったと残念に感じるでしょう。
幸せと感じることは自分の望んだものが手に入った時で、それが家族であったり、出世であったりすると思います。
そういった物の中で一番欲しい人が多いのはお金かもしれません。
しかし、家族や地位、お金を手に入れた瞬間から、手に入れたものを失う怖さや、もっと欲しいと思う欲望が湧くことで、結局は満足できないまま、気づけば不幸になっていることもあります。
国民総幸福量という言葉を知っていますか。
ブータン王国という国で実際に使われている基準で、国民総生産に代わる基準です。国民の金銭的、物質的な豊かさを測るのではなく、国民がどのくらい幸せに思っているのかを測る基準です。
物質的な豊かさを競うことでは、決して幸せにはなれず、健康や精神的な豊かさが人の幸せにつながるという考え方です。こんなことを言うと、そんなことは分かっている。
結局はどうすればいいのか、と反論がありそうです。 完璧な回答はありませんが、すぐに実践できる方法があります。それは、選択肢を増やし過ぎないことです。
選択肢が多いことは良いことのように思っている方も多いのではないかと思います。しかし、実は選択肢が多いと、不幸になるという調査結果があります。
例えばある物を2つの中から選んだ人と、5つの中から選んだ人とでは、5つの中から選んだ人の方が、後悔する可能性が高いというのです。
選択肢が多いと「やっぱりAよりBの方が良かったな」という、後悔の気持ちを持つことが多いということです。
この調査結果から分かることは、選択肢を多くすると、幸せと感じることからは離れていってしまうということです。
商品を提案するときに、あまり選択肢が増え過ぎないようにお客様へ伝えることは、実はお客様の幸せにもつながっているのです。