朝礼ネタ朝礼ネタ 3分間スピーチの例文集

 

教えることで学ぶということ

  朝礼ネタ6141  2025/07/25  教育

数年前、私は入社して3年目、社内で新人の教育担当を任されました。それまで私は、自分の業務を効率的にこなすことに集中してきましたが、「人に教える」という役割は初めてのことで、正直なところ戸惑いがありました。

最初の頃は、つい「自分のやり方が正しい」と思い込んで、そのまま押しつけるような伝え方をしてしまっていたと思います。しかしあるとき、新人の方から「この作業って、なぜこの順番なんですか?」と質問されたのです。それは自分もかつての上司に教わったとおりの手順でした。普段は疑問も持つことなく、何気なくやっていた流れでしたが、いざ理由を言語化しようとすると、うまく説明できず、自分でも驚きました。

それをきっかけに、「なぜ自分はこの方法でやっているのか」「もっと効率の良いやり方はないか」と、仕事の意味や手順を一つ一つ見直すようになりました。新人に教えるために言葉にしようとする中で、自分の理解の浅さや改善点にも気づくようになったのです。

この経験から私は2つのことを学びました。1つ目は「教育とは一方通行ではない」ということを実感しました。教えることで、教える側も学ぶ。すなわち相互の成長のチャンスなんだと思います。

2つ目は「相手に合わせることの大切さ」です。同じ説明でも、人によって伝わり方が違います。相手の性格や理解度に合わせて伝え方を変えることで、ぐっと理解が深まる。これは仕事だけでなく、日常のコミュニケーションにも通じる力だと感じました。

教育の場面は、研修のような特別なものだけではありません。日々の中での声かけ、助け合い、小さなアドバイス。そうした場面一つひとつも、立派な“教育”です。そして、その中には必ず、自分自身が成長できるヒントが隠されています。

ぜひ皆さんも、「教える機会」をチャンスととらえてみてください。それは、自分の仕事をより深く理解するきっかけになり、チームとしての力も高めることにつながるはずです。

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