10月11日は鉄道安全確認の日-指差し確認の効果
朝礼ネタ5599 2022/10/11 10月今日は何の日?日本の鉄道は世界でもトップクラスの安全性と正確性を誇っています。
その鉄道において、10月11日が「鉄道安全確認の日」になっています。
その由来は、1874年(明治7年)10月11日に新橋で日本初の鉄道事故が発生したことです。事故は線路の切り替えポイントの故障によるもので、横浜発の列車が新橋駅に到着する直前で脱線してしまいました。
安全確認といえば、電車のホームで駅員さんが『右よし、左よし』と声を出し、指を差してホームに異常が無いかチェックしています。
また、電車の運転士は『出発進行』と言いながら、指で信号を差しています。なお、車掌も『停車位置オーライ』と声を出して停車位置に指を差しています。
安全の確認だけだったら目視で済むはずですが、あえて声を出しながら指差しを行います。
そんな面倒な事をするのは、単純な作業に慣れてくると「慣れ」から緊張感が無くなり、危険を見落とす可能性があるからです。発声と動作を同時に行うことで、その都度意識を新たにし、ミスを防ぐようにしています。
実際に、対象を見つめ、指を差して『良し』と声に出すと、反射的に意識がそこに向き、誤判断や誤操作などのケアレスミスが減ります。鉄道総合技術研究所の実験では、指差し確認をすると作業ミスの発生率が約6分の1に減少したデータが出ています。
声出しまではともかく、指差し確認は会社の中でも利用できます。
例えば、パソコンで契約書などを作成する時は、入力内容のミスやモレを防ぐのに、指差し確認が有効です。また、重要書類を電子メールで得意先に送付する時は、送り先の欄を指差し確認すると誤送を防げます。