10月3日は倒産の日-黒字でも倒産する
朝礼ネタ5590 2022/10/03 10月今日は何の日?10月3日は10(とう)と3(さん)の語呂合わせから、「倒産の日」とされています。
営業の仕事をしていると、まれに担当する得意先の倒産にあうことがあります。倒産の場合はまず、売掛金の回収が不能になります。
会社が倒産する時というのは一般的に、売上の減少が原因になっています。近年では、コロナによる客数の減少で倒産する飲食店のことがテレビのニュースで取り上げられています。
実は稀に、順調に売上の伸びている会社の倒産を見ることがあります。それが俗に言う「黒字倒産」です。黒字倒産とは、帳簿上では利益が出ているにもかかわらず、経営破綻することです。
その最大の原因は、手持ちのお金が足りなくなったことです。つまり、キャッシュフローが悪化したことによる資金不足にあります。
会社は資本金を元手に事業を開始しますが、いったん事業が始まると、通常は販売した売上代金の中から商品などの仕入代金や従業員の人件費、施設の維持費などの経費を支払います。そして、残った利益で事業の拡大を図ります。
黒字倒産は販売した売上代金を回収できていないことで発生します。
ようするに、販売した金額は売上として帳簿に計上されますが、それが売掛金として残るだけで現金になっていません。入ってくるお金が無いのに、経費のお金は出ていくため、必然的にお金が不足して破綻します。
また、必要以上に在庫を抱えた場合も資金ショートを起こします。
営業マンは単に売上のアップだけを見るのではなく、売上の全額回収がなされているか、売上に見合った在庫量になっているのかをチェックすることが大切です。