7月14日から始まった私たちの近代の夜明け
朝礼ネタ5503 2022/07/14 7月今日は何の日?1789年の7月14日にフランスのバスチーユ牢獄が
民衆により襲撃されました。
それまでのフランスは王権が強すぎで民衆は
極めて苦しい生活を強いられていました。
当時の王であったルイ16世はフランスの極めて厳しい財政状況を
打開するため民衆から比較的支持のあったネッケルを財務長官に
指名します。
ネッケルはマリーアントワネット始め多くの王族へ倹約を提言するなど
多くの改革を行おうとします。
ルイ16世はネッケルの提言を受け三部会を招集しますが、その議決方法が
あまりにも貴族など特権階級に有利であったため、第3身分と呼ばれる平民
たちは三部会を離脱してしまいます。
そして自分たちが目指す民主的なルールを規定する憲法制定を行う
国民議会を結成しルイ16世のやり方に抗議します。
しかしルイ16世は次々と財政立て直しのための提言を行うネッケルを
マリーアントワネットなど一部の王族の意見を受け入れて罷免します。
ネッケルの罷免という改革に逆行する非民主的な王族の動きに我慢ならない
平民たちは、1789年7月14日に、当時武器が保管されていたバスチーユ牢獄
を襲撃。自衛のため武器を取り抵抗しようと考えました。
この出来事は最終的にブルボン王朝の終焉の最初のきっかけと
なっていきます。
現代社会を生きる私たちは日々仕事を行い、ごく当たり前のように普通に
生活できる権利を有しています。
しかしあくまでこの事は近代化する前の時代では考えられない事でした。
フランス革命が起きた頃の日本は江戸時代の寛政の改革というものが
行われていた時代です。
身分制度は固定化され、ほとんどの民衆は仕事で努力したから
それがすぐに報われる時代ではありませんでした。
時代の変革期な多くの犠牲が伴いますがその貴重な犠牲の元
現代社会の私たちは、普通に仕事を行いそれなりの成果を収めれば
正当な評価を受け、それが平凡であったとしても幸せな生活を送る事が
できます。
フランス革命の始まりである7月14日はこうした、人としてこの世に生を受け誰でもが
普遍的に享受できる幸せが無かった時代に、多くの犠牲を伴いながらも
民主的な今の時代を作り上げるきっかけになった貴重な日だと考えます。