7月8日は那覇の日-リンゲルマン効果による効率の低下
朝礼ネタ5497 2022/07/08 7月今日は何の日?7月8日は「那覇の日」になっています。
那覇の日が制定されたのは1999年(平成11年)のことで、7月(な)と8日(は)の語呂合わせから由来しています。
ところで、那覇というと毎年体育の日の前日に、「那覇大綱挽(おおつなひき)」が開催されます。
那覇大綱挽は琉球王国時代からの長い歴史を引き継ぐ沖縄県最大の伝統文化行事です。その発祥は1450年頃(室町時代)と伝えられています。
交易都市那覇を象徴する大綱挽であり、使用される綱は長さ160メートル、重さ約20トンになっており、ギネスブックで「世界一のわら綱」と認定されています。
ちなみに、運動会の綱引きでは大勢の父兄が参加しますが、参加者が増えるほど、ただ綱に触っているだけの人が多くなります。
その理由は、「リンゲルマン効果」という心理が生じるからです。
リンゲルマン効果とは、1人で作業する時は100%の力を発揮するのに、参加者が増えると、その数に反比例して発揮する力の低下する現象のことです。
実は過去に、綱引きで実験が行われており、参加者が5人になると1人当たりの貢献度は70%に低下し、参加者が8人になると貢献度が半分にまで低下することが立証されています。
リンゲルマン効果が生じると、生産性が著しく低下します。また、作業の遂行におけるモチベーションも減少します。
リンゲルマン効果の主な原因は、各人の役割や貢献度が曖昧になるため、当事者意識が薄れるからです。
そこで、大勢のメンバーで同じ作業をする場合は各人の責任分担を明確にし、努力や結果を可視化させることで、当事者意識を高めることが必要です。