5月５日は、セントヘレナに流されたナポレオン・ボナパルトが
その生涯を閉ざした日です。

ナポレオンが登場する前のフランスは
実に混迷を極め不安定な状況にありました。

平民にとって特権階級だけに認められた免税特権をはじめとした
多くに特別待遇の是正し、人は生まれながらに平等であると
いう理念を掲げて始めたはずのフランス革命。

しかし強いリーダーが不在なまま、海外からの圧力もあり革命は
成功できないかもしれないという危機的な状況の下で、突然軍事的な
才覚を有して登場したのがナポレオンです。

彼はフランスに軍事的な勝利を数々ともたらし、フランスに希望の星を
みつけるきっかけをもたらしました。

しかしあまりにもその存在が大きすぎ、最後は独裁的な
手法を取ってしまい失脚してしまいます。

ナポレオンには多くの功もあれば罪もあります。

戦争で多くの貴重な人命を失う原因を作ったため
批判の対象になる事もあると言われています。

しかしナポレオン法典で私有財産の認めた事や
国民意識を高めた功績があると思います。

私たちは経済活動を営む中で、利潤を追求し財産を得ますが
その財産は誰からも侵害される事はありません。

現代社会において、財産権を認めて貰う事は
当然のように感じますが、ナポレオン登場前までは
決して当たり前の事ではありませんでした。

貧しい身分に生まれた者たちは、領主などに身を寄せ
いつまでも豊かになることなくこの世を去っていかなければ
いけませんでした。

また国民意識を高めため、今につながる多くの国の代表が競い合う
スポーツ大会の礎をつくった功績があると考えます。

多くの大会で私たちが自国を応援するのは国民としての
帰属意識があるためです。

この意識を高めたのは、ナポレオンだと考えます。

その帰属意識があるからこそ多くの国際大会が今でも盛んです。

そしてその事が経済活動のきっかけになる事は現代社会では
珍しい事ではありません。

彼がこの世を去った１８２１年５月５日は、今後の経済活動の
繁栄のきっかけをつくった大いなる人物のレガシーとして
記念すべき日だと感じます。