3月27日は「さくらの日」となっています。

さくらの日は1992年(平成4年)に、日本さくらの会によって制定されます。なお、3月27日に決められたのは、「3×9(さくら)＝27」の語呂合わせと、七十二候の1つ「桜始開」の重なる時期に由来しています。

さくらの日は日本の歴史や文化、風土と深くかかわってきた桜を通して、日本の自然への関心を深める日とされています。

ところで、桜は桜でも、人が演じる「おとり」のさくらもあります。

店舗などがさも繁栄しているかのように見せかけるため、「さくら」を餌にしてお客を釣ります。

さくらが有効なのは、人には「バンドワゴン効果」という心理があるからです。人というのは、多くの人が支持しているものにつられるという傾向があります。

例えば、街中で行列のできている店舗があると、なんだか自分も並んでみたくなる心理がバンドワゴン効果です。

なお、「バンドワゴン」という言葉は本来、「パレードの先頭を行く楽隊車」を意味しています。楽隊車の後に行列が続いていく姿から、バンドワゴン効果と名付けられます。

バンドワゴン効果は店舗だけではなく、企業などの広告にもその効果を狙ったものが数多く見られます。

例として、『販売数が累計で1万個を突破しました』だとか、『登録者数が10万人になっています』などがあります。

このような広告を見ると、『それだけ売れているなら買ってみようかしら』や、『みんなが使っているなら試してみるか』との気持ちになります。

消費者の購入意欲は単に商品の魅力だけではなく、他者も同じ考え方をしているという安心感が影響します。バンドワゴン効果が大量販売に繋がると言えます。