私は昔から女優の吉高由里子さんが好きで、彼女が出ているドラマはよく見ているんですが、昔読んだ彼女のインタビュー記事の一言が今でも心に残っています。

当時まだ彼女は10代後半か20代前半、朝ドラに出るずっと前で、知名度も今ほどは高くなかった頃です。

そのインタビューの内容のほとんどは忘れてしまったんですが、ただ一つ覚えているのが「人が一番呼んでほしいのは、自分の名前なんだよ。」という言葉です。それを読んで、ああこの子は本当に賢い子なんだなと思い、ますます好きになりました。

名前を呼ぶことはコミュニケーションにおいてとても大切なことなのに、外国語、例えば英語と比べると、会話の中で相手の名前を呼ぶことってとても少ないですよね。「課長」とか「部長」とか、名前ではなく役職名で済ませてしまったり、取引先の方なんてたまに会社名で呼んでしまったり。それってその方が名前をいちいち覚えなくてよくて楽だから、という理由でしかないと思うんです。少なくとも私はそうです。

でも例えば小さい子供なんかは、名前を呼ぶだけで嬉しそうにニコーっと笑ったりしますよね。名前を覚えてもらって、名前を呼ばれて嫌な人はいない。いい関係性を築いていく最初の一歩が相手の名前を呼ぶこと、これはビジネスにおいても当然当てはまることだと思います。

「人が一番呼んでほしいのは自分の名前。」この言葉を思い出して、気持ちのいいコミュニケーションを心がけたいと思います。