宇宙開発でも使っているおバカな便利グッズを発明した話
朝礼ネタ4622 2021/03/19 IT・テクノロジー人は誰でもトーマス・エジソンのような発明家になって歴史に名を残したいという願望はあります。私たちが発明をした経験をお話しします。
最初の段階として、私たちの生活で不便な点を挙げました。人々の役に立ち便利であればあるほど発明は画期的です。ベッドから起きて身支度を整え、ぎゅうぎゅう詰めになった電車やバスで勤め先や学校へ向かいます。
マイカーを使うなら道路渋滞に巻き込まれるでしょう。無事にたどり着いた先にある仕事や学校で手助けをするコピーロボットとして背格好が似た兄弟や他人に身代わりになってもらう案は、替え玉受験になるためボツ案にしました。
合法的かつ常識外れにならずに他人に迷惑をかけないということをアイデアの外枠にしています。
世界中に普及している物、つまり、PCに関連したグッズが無難です。
日頃PCを使用していて不便に感じることは、ロックがかかった時にコントロール・オルト・デリート3つのキーを同時に押して強制終了するコマンドです。3つのキーは隣り合っているわけではなく離れています。距離はPCのメーカーによってキーの配列が違う為、難易度が違います。宇宙開発や軍事、航空工学の分野でも使用されているという触れ込みであればヒット商品となる可能性が高いです。
試作品の材料は、安く済ませるよう100円ショップで買えるものだけにしました。加工用のアルミ製のパイプは売っていないので、ほうきやモップの柄を切断しました。元々が100円+消費税なので惜しくありません。ホームセンターで買うと1,000円札1枚を超える価格になる場合があります。100均で買い揃えるという制約があるとアイデアと根気で勝負です。
調子に乗って特許を申請しました。特許庁への出願は弁理士に依頼です。
私は2件の商標登録をしているので、Wordで申請用紙を作成すれば出来ると自信があります。書籍を買って読みながら進めました。
簡単にできると甘く見たら期待外れの結果でした。特許庁の審査の結果は拒絶でした。拒絶理由通知書には、「先願性」、既に同様の発明が申請されていると記載されています。
私と同じことを考えている他者が先に申請して特許というゴールを得たのかはわかりませんが、私はマラソンの10㎞地点でのトップ争いで1位通過しなかったということです。結果だけでなく過程でもダントツの速さが要求されるとは厳し過ぎます。
この一件からめげずにコストを度外視で素材の選定、製造技術が高い工場へ制作を依頼して本気で格好良過ぎるのが出来たとSNSで紹介したら、リンク先のオンラインショップで予想を超える件数の注文を受けました。特許を侵害していません。私よりも先に特許を申請した他者は審査でめでたく特許を得ていないか、特許出願の日から20年の権利が消滅したと確認済みです。