失われつつある日本の食文化
朝礼ネタ4283 2021/01/01 グルメ今日はちょっと「お寿司」の話をしたいと思います。
近年、地球温暖化が叫ばれています。昔は夏場に30度を超えれば真夏日と言われていましたが、最近の夏は30度を超える事はザラにあります。夏場の熱中症対策もいろいろと耳にする事もあるかと思います。こうした事からも地球温暖化が進んでいる事が、皆さんも通り肌で感じている事でしょう。
この地球温暖化ですが、様々な生態系にも影響が出ています。例えば魚介類です。ご存じの通り日本は海に囲まれている島国です。四季折々の旬の魚がいましたが、地球温暖化の影響でその生態系にも影響が既に出ています。
例えば高級で濃厚な旨みのあるウニですが、温暖化に伴いエサの減少や、海の酸性化の影響であのトゲトゲの殻の形成が困難になっています。そうなるとさらに高級化して、私たち庶民には手の届かないネタになりつつあります。
他にも帆立や青柳、牡蠣やホッキ貝といった貝類が、温暖化によって生息し難くなっています。養殖技術も発達しているとは思いますが、天然物は最早出会うのが困難だと思います。また、それを食べる魚達も衰退の一途を辿る事でしょう。
さらに魚全体に言える事ですが、温暖化によって、だんだんと小さくなっているようです。マグロやハマチ、タイやサンマなどなど、ありとあらゆる魚が小さくなっています。温暖化に伴い海水の空気が薄くなっているのが原因と言われていますが、こうなってくるとますます高級化が進んでいきます。
日本が誇る食文化であるお寿司。後10年後、20年後には、本当に私たち庶民には手の届かない食べ物になってしまいそうです。たまに見かける回転寿司のハンバーグや、焼肉のネタがその内スタンダードになってしまう未来が、すぐそこまで来ているのかもしれません。