急いてはことを仕損じる
朝礼ネタ3773 2021/01/01 故事ことわざ皆さまは「いろはがるた」をご存知だと思います。「い」は「犬も歩けば棒に当たる」、「ろ」は「論より証拠」、「は」は花より団子などというものですね。では「せ」は何でしょうか。
その通りですね「急いてはことを仕損じる」です。
急いで仕事をすれば、ミスをしてしまうという意味ですが、ミスをしてしまうと当然のこと、やり直しが必要になります。それだけ時間が余計に取られることになるのですから、効率が悪いことになります。
普通に仕事をしましても、チェックしたりして訂正は出てくるものですが、急ぐ場合はもっとその可能性が高くなりそうです。
「急いてはことを仕損じる」は反対に考えますと、急がなければ仕損じないということですから、私達の仕事にも言えるかも知れません。
これは聞いた話ですが、データを転記して数表を作成していた時のことですが、作成後、縦と横の合計額がどうしても会わないので困っていたところ、そろばんの達人の同僚がその数表を眺めていて、即座にここが違っていますと指摘してくれて助かったという話です。
その人の助けが無ければ、訂正にかなりの時間が掛かることは予想出来るので、転記の際には、絶対に間違いないことを確認をしながらする事が必要なことを、この話は示唆しています。
数字だけではなく、誤字脱字も気を付ける必要があります。最初から、やり直しは想定しないで「急いてはことを仕損じる」を意識しながら、仕事にあたる心構えが必要と考えます。