カントリージェントルマン
朝礼ネタ3673 2021/01/01 故事ことわざカントリージェントルマンとは英国の貴族が理想とする生き方です。
普段は田舎の領地で農作業や趣味に明け暮れる、悠々自適の生活を送っているが、全く隠棲しているのではなく常に中央の政界や経済界に注目し、
何か問題が生じた時に対応できるように準備をしながら、全てをかけて問題解決に身を投じる、という生き方です。
これを日本風に解釈するなら、今流行りの田舎暮らしかもしれません。
しかし根本的に違うのは、田舎暮らしは隠棲そのもので、時として逃避でさえあります。
カントリージェントルマンは決してそのようなマイナス思考ではないのです。
英国ではこれを今様に捉えて「栄光のリタイア(退職生活)」と言い換えるそうです。
栄光のリタイアを目指す英国人は「俺は○○歳でリタイアした」と、その年齢の若さを自慢します。
リタイア後にカントリージェントルマン的暮らしを送るためには相応の蓄えが必要で、その蓄えを作れた年齢の若さが現役時代の優秀さの証明だというのです。
これを実現するためには、内容の濃い凝縮された仕事をできるだけ短時間に行わなければなりません。
人と同じ様に働いていては不可能で、人一倍どころか何倍も働く事になります。
そして重要なのは会社の外の社会と常に繋がる意識を持つという事です。大きな視野がなければ本当のカントリージェントルマンにはなれません。
会社人間としてコツコツと一生を送るのも一つの立派な人生ですが、
会社を踏み台にして自分の人生を作ってやる、というほどの気概があっても良いのではないでしょうか。