証券会社に特定口座(源泉徴収あり)を開設するメリット
朝礼ネタ3550 2021/01/01 金融・保険初めて株式投資をする人の中には、証券会社にどの口座を開設したら良いのか悩む人が少なくありません。
口座の種類には「特定口座(源泉徴収あり)」、「特定口座(源泉徴収なし)」、「一般口座」の3つがあります。
この中で、投資初心者には特定口座(源泉徴収あり)が無難です。
特定口座にすると、確定申告に必要な「年間取引報告書」を証券会社が作成します。
年間取引報告書とは、株式投資で得た利益に対する税金を納める時に必要となる書類のことです。
年間取引報告書には納めるべき税金額が記載されているため、自分で計算する手間が省けます。
なお、「源泉徴収あり」は証券会社が利益から税金を源泉徴収するため、確定申告の必要がありません。
「源泉徴収なし」の場合は、年間取引報告書に基づいて自分で確定申告をすることになります。
特定口座(源泉徴収あり)のメリットは主に3つあります。
1つ目は確定申告が不要ということです。
面倒くさい確定申告をしなくて済みます。
2つ目は配当金と売却損益の損益通算が自動で行われます。
つまり、仮に株式取引で売却損が発生した場合、証券口座で得た配当金から自動的に損失を減額してもらえるということです。
例えば、配当金で30万円を取得しても、株式の売却損として20万円が出た場合、損益通算によって課税対象額が10万円に減額されます。
本来、損益通算を適用するには確定申告をしなければなりませんが、その必要がありません。
3つ目が、利益の有無に関わらず、扶養・配偶者控除が適用されることです。
扶養控除の対象の学生や、配偶者控除の対象の専業主婦が利益を出しても、控除の対象から外されません。
従って、親や夫の税金が増えません。