販売に関するTPOとその効果
朝礼ネタ3194 2021/01/01 フロント・受付企画・マーケティング私が日常的に利用するスーパーについて、感じたことがありましたのでお話しさせていただきます。
私の住む地域で日頃から食料品を買いそろえているスーパーの種類が豊富で帰宅前や休日とほぼ毎日、通っています。
それぞれのスーパーがしのぎを削るなかで、各店舗の持ち味や特色・強みにもまた個性があり、その違いを楽しむことや用途によって使い分けることもスーパーに通う理由や目的になっているのも事実です。
各店舗の営業時間、品ぞろえ、主力商品、セールの開催、店内の雰囲気など。
自らが消費者として利用をする場合の判断基準はその時々で異なります。
また、それに好みやその時の天候などの要素も加わると利用基準はより複雑になります。
そんなある日、私が普段しないスーパーを訪れることがありました。
その日はいつも利用する店舗が定休日だったので、お試しで利用しました。
この店舗は立地的に駅から離れた住宅地にあり、フロア面積もそれほど広くはない地元の系列店です。
何気なく店に入ると私が利用する他のスーパーにはない案内がされていました。
それは、独特な語りが特徴のアナウンスです。
リピートされるアナウンスの内容が「明日の天候は雨。本日中に食材を買い揃えておいてはいかがでしょうか。今日は商品が○割引きです」「連休に入り、お子様のお菓子のストックはございますか。恒例のアイスクリーム○割引開催中です」など、その時の気候や行事ごとを盛り込んでのアナウンスがされていたのです。
他店では「安いよ!安いよ!」といったあおり文句。または、割引の案内など“商品ありき”のアナウンスは多く見られますが、このようにシチュエーションに応じて呼びかけを行う店舗は初めてでした。
また、テープだけでなく時折、従業員さんが生のマイクパフォーマンスを披露していました。
まるで実況中継のように買い物ムードを盛り上げます。
その生き生きとした表情から働くことの喜びが伝わってきました。
消費者に対して販売につなげる過程で先程のような「語りかけ」は大変、効果があると感じました。
大体の利用者はチラシや事前の情報など下調べはしているはず。
そこにプラスして、先程のような天候やイベントごとを絡めたアピールをすることでより商品選びのイメージがしやすくなるのではないでしょうか。
ただ、商品を“安い”“良い”と連呼するだけでなく、手に取った後を想定した提案ができればより購買に結びつくと私は思います。