顔の見えない新入社員が会社の役に立つ日はくるのだろうか
朝礼ネタ3192 2021/01/01 人事・総務ある日突然、社員が来なくなったという話を聞いたことはありますよね。
私の知人の話です。
月曜日、部下が無断欠勤して連絡が取れず、事故にでもあったのではないか、と心配していたら、人事部から連絡が入りました。
「退職代行を利用して●●が退職手続きを取りました」
本当に突然の話で、金曜日には普段通り「また来週もよろしくお願いします。」と退社していったそうです。
何が起きたのかわからず、退職理由も聞けないまま、年休を取得して辞めました。
私物を段ボールに詰めて、代行会社に着払いで送るとき、涙が出たそうです。
なぜ彼は辞めたのか、こちらに落ち度があったかもわからないモヤモヤした空気が職場を漂い、チームも不安定になったそうです。
会社にとって人材がもっとも大切な資源である以上、一人一人の状況を把握し、モチベーションを保てる支援をするのがわれわれ総務や人事のミッションだと信じます。
組織に頼って立つ人ではなく、組織を引っ張っていく人を育てるまでには、さまざまな意識改革が必要です。
一つは当事者意識であり、お客様のような社員から、一人前の社員になってもらうことが大切です。
自分の人生の時間を仕事に充てる以上、そこで働くことの意義ややりがいを認め、育てていくためにまわりにできることはなんでしょうか?
当事者意識を育むためには、責任を分散化することとい言われています。
どんな小さな仕事でも指示待ちにするのではなく、任せて評価し認めることです。
目標の共有化です。
こちらの指示や方針が理解できているかしっかりコミュニケーションを取り、共通認識にしておくことが挙げられています。
無目的に働く人も多いなかで、具体的な未来像を設定して、共有化することでサポートできるはずです。
孤立化し、冒頭の退職代行を利用するような事態が起こらないように日々のコミュニケーションをしっかりとっていきましょう。