これからの時期、ノロウイルスにかからないように、体調管理に注意しましょう
朝礼ネタ3044 2021/01/01 技術職(食品)11月に入りました。
11月から3月の季節は、特にノロウィルスの感染に気を付けなければならない季節です。
ノロウィルスにかかってしまうと、食中毒菌が食品に汚染されるリスクが高まり、消費者に安全安心な食品を提供することができなくなります。
なぜこの時期ノロウイルスによる感染が盛んになってしまうのか皆さまご存知でしょうか?
実はノロウィルスは低温時に繁殖する事が特徴である菌、というほかに、もう一つ大きな理由があります。
よく、ノロウィルスは牡蠣からの感染によるものが多いとよく言われています。
実は牡蠣が美味しい時期というのは11月からで、この時期に牡蠣を食べる人口が増えるために、この時期にノロウィルスに感染する人口も増えてしまうという事になります。
ノロウィルスは牡蠣から生まれる食中毒菌ではありません。
牡蠣などの二枚貝の特徴として、海水などに含まれるプランクトンを吸い込み餌にします。
その時に、海水に含まれる汚れた菌などを体内に閉じ込め、綺麗な水だけを体外から放出します。
その時に、体内にノロウイルスなどの菌を溜めこみます。
ノロウイルスはもともと人間が便などで排出される物で、
浄水場を通ってもその菌は消えないまま、河川に放流されます。
それを牡蠣などの二枚貝が吸い込むわけです。
ノロウィルスは熱に弱いため、90℃以上1分30秒以上加熱すると死滅します。
そのため、牡蠣などを食べる時は今言った温度条件になるまでよく熱してから食べる必要があります。
よくスーパーへ行くと、生食用と加熱用の牡蠣が売られています。
生食用はノロウイルスなどの菌がない場所で飼育されている牡蠣で、保健所が定期的に検査をして、合格になった物がスーパーに売られています。
加熱用はそういった保証がされない牡蠣の事です。
ですので、加熱用を買って、でも新鮮そうだからといって、生のまま食べてはいけません。
あとノロウイルスに注意することは、よく手洗いをすることや、調理器具をこまめに熱消毒したりすることです。
これからの時期、皆さんもノロウィルスにかからないように、衛生管理に注意しましょう。