寄生虫を利用して健康な体作りができるかもしれません
朝礼ネタ2812 2021/01/01 技術職(化学・素材)技術職(食品)かつて昭和の中位まででしょうか、多くの日本人の体内には寄生虫がいました。
50代以降の人の中には、便検査や虫下しを飲んだ経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この寄生虫ですが、マウスを使った実験で、腸内に寄生虫を感染させるとこの寄生虫が出す物質によってダイエット効果のある腸内細菌が増え、エネルギー代謝がアップすることが今年の4月に報告されました。
28日間で約20%の体重減少と血中の中性脂肪の減少が確認されたそうです。
ひょっとすると、寄生虫から分泌される物質を特定すればダイエットに使えるサプリメントができるかもしれません。
ケーキを沢山食べても太らないサプリ、あればいいですね。
体に害を及ぼしそうな寄生虫ですが、役に立っているようです。
ご存知の方もおられると思いますが、この寄生虫で思い出すのが藤田紘一郎さんです。
この方、自分の体にサナダムシを飼ったことがあるのです。
チョット驚きですが、かつて寄生虫が体にいたころの日本人には、花粉症もアレルギーも少なかったことから、ご自身で実験したそうです。
その結果、予想通りメタボが解消し、中性脂肪が減り、花粉症にもならなかったとのことです。
減量効果があり、中性脂肪を減らし、アレルギーを抑える物質を寄生虫はもっているようです。
今回マウスで発表された結果を、ご自分で検証していたということです。
寄生虫は自分が過ごしやすくするためには、宿主を健康にするように働くとの考えを持っておられ、まさに証明されたことになります。
寄生虫を体に飼うことはできませんが、寄生虫が作り出し人間に有用な物質が明らかになり、我々の健康に寄与してくれればありがたいです。