朝という漢字の入った四字熟語
朝礼ネタ259 2021/01/01 故事ことわざ朝という漢字が入った四字熟語は様々ありますが、かなり印象が強いのが朝三暮四という四字熟語です。
意味は、目先の損得にこだわって、結局は同じ結果になることが理解できないことのたとえです。
春秋時代の宋の国にいた猿好きの老人・狙公が、生活が急に苦しくなって仕方なく猿の餌を減らすことにしたのですが、「どんぐりを朝に三つ、夕方に四つにする」と言ったところ猿たちが怒ったため、「朝は四つ、夕方に三つにする」と言うと、猿たちは朝にもらえるどんぐりの数が増えたことにごまかされ、喜んで納得したという故事にちなむものです。
ほかにも、朝令暮改という四字熟語もあります。これは命令などがたびたび変更され、しっかりと定まらないことです。
「朝に令して暮れに改む」とも読み、朝に出された命令や法律が、夕方には変わってしまうという意味から、このような意味を持ちます。
このように朝を含む四字熟語には、「朝」という言葉の持つすっきりしたイメージとは裏腹に、しっかりとした現状把握をできないまま流されてしまったり、指示系統が混乱してしまったりといった好ましくない事態をさすような熟語がいくつか見られます。
そんな事態に陥らないためには、特にビジネスの局面では、しっかりした目標設定が必要です。
いたずらに高い目標であればいいというものではなく、反対にすぐに達成できるような目標でも意味がありません。
客観的な数値に基づき、士気を高めるような目標設定が必要です。とはいえ、そのような目標を設定することは、一朝一夕では難しいものです。
いつでも、朝仕事を始めるようなすっきりとした気持ちで仕事ができるような上手な目標設定ができるようになるためにも、日々自分で目標設定をしながら仕事をすることが大切なのではないでしょうか。