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風が吹いたら桶屋が儲かるの真実

  朝礼ネタ1984  2021/01/01  故事ことわざ

「風が吹いたら桶屋が儲かる」といったことわざを一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
事象の発生により、一見すると全く関係がないと思われる場所・物事に影響が及ぶことの喩えのことを意味したことわざですが、どういった因果関係によって桶屋が儲かるのかを知らない人は少なくありません。

「風が吹いたら桶屋が儲かる」の元ネタは、江戸時代の浮世草子に出典があると言われています。
大風が吹くことによって、土ぼこりが立つような気象状況にさらされることになると、土ぼこりが目に入って、盲人が増えるようになります。
そういった盲人は普通の仕事に就くことができなくなってしまうために、三味線をひくといった職業を選ぶことを余儀なくされるのでした。

そこで、三味線の需要が高まることになった結果、三味線の材料となっていた猫の皮が大量に使われるようになり、ネコが殺されていくようになります。
ネコの数が減少していくことになるため、ネコに捕食されることがなくなってネズミが増えることになります。そのネズミが桶をかじることにつながり、桶の需要が増え桶屋が儲かるといった仕組みになっていたのです。

すなわち、そういった流れを経て結果的に物事が成り立っているといったことを説明するときなどには、「風が吹いたら桶屋が儲かる」のたった一言で済ませることができるといった意味ではとても有意義なことわざであると言えます。

また、世界には、よく似たものとして、「北京で蝶が羽ばたくと、ニューヨークで嵐が起こる」と言われるバタフライエフェクトといった言葉もあります。

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