4月に纏わることわざ
朝礼ネタ1661 2021/01/01 故事ことわざ日本には四季があり、咲く花や気候などさまざまなものによって季節を感じることができます。
先人たちはその季節によって感じられるものを、ことわざに残されました。今日はそのうち4月に纏わることわざを2つ紹介したいと思います。
ひとつめは「ツバメが低く飛べば雨近し」です。
ツバメは渡り鳥で、フィリピンなどの東南アジアで越冬し、日本には4月上旬ころになるとやってきます。
繁殖期を日本で向かえ、また寒くなる季節になると日本を飛び立っていきます。
まさに春の訪れとともにやってくる野鳥ですね。
さて、「ツバメが低く飛べば雨近し」ですが、これは低気圧が近づくことと関係しています。
天気が悪くなるのは低気圧が近づいてくるからです。
そうなると温度や湿度があがります。湿度が上がるとツバメがエサとする昆虫たちがたくさん出てきます。
それをツバメが捕食しようとさかんに低空飛行をするのです。
これが「ツバメが低く飛べば雨近し」と言われるゆえんです。
ふたつめは「女心は四月の空のごとし」です。
このことわざで使われている4月とは太陰暦の4月のことなので、いまの暦の4月とは1ヶ月ほどずれています。
この頃になると大陸からの高気圧の一部が移動性高気圧となって日本に流れてきます。高気圧がくると青空に覆われて晴れ間が広がります。
しかし、この高気圧が通り過ぎたあとには低気圧がやってきます。低気圧がくると天気は崩れてしまいます。
晴天になったかと思えばすぐに天気が崩れて雨が降る。変わりやすい女心を4月の天気に掛け合わせて読まれたことわざなのです。
もちろん全ての女性がそうではないかと思いますが、男性諸君は心に留めておいたらよいかも知れませんね。