私がこうありたいと思う出世魚は
朝礼ネタ1123 2021/01/01 故事ことわざ出世魚、と呼ばれる魚があります。
成長するにつれて名前が変わっていく魚のことですが、よく知られているのはブリでしょうか。
もっとも最終的にはブリになってももっと若い年代のときの呼び方は地方によっていろいろとあるようです。
ブリの他にスズキやボラ、マイワシなども成長するにつれて名前が変わることから出世魚とされることもあるそうです。
調べてみて面白いと思ったのは鯉も出世魚と考えられる、という話でした。
登竜門という言葉は「鯉が激しい滝を登って竜になる」という故事からできた言葉です。
厳しい関門を潜り抜けて立身出世するとかとても大変な試験を突破していく様子を例えたものだと言います。
5月5日の鯉のぼりもこの鯉の滝登りにあやかってのことだそうです。
私が面白いなと思ったポイントは、出世魚とされている魚の中で鯉だけが「成長して名前が変わっていく」という理由で選ばれたわけではないということです。
他の魚と違い、鯉だけは実際に滝登り、という苦労して竜になるわけですからちょっと違うのです。
生物学的に鯉が本当に滝を登るかどうかをネットで調べてみてもそういう事実はみつかりませんでした。
ただ、滝を登るとまではいかなくともわずかな段差は跳ね上がったりして移動することは可能なようです。
元気よく跳ね上がる様子が「滝も登る」と考えられたのかもしれません。
実際に滝登りをするかどうかはともかく、風がよくて大空に豪快に泳ぐ鯉のぼりはなかなかいいものです。
確かにどんな大きな滝も登っていきそうな勢いがあって、見ていても気持ちがいいなと思います。
たまに風の具合によってはお腹を上にして溺れているような雰囲気のものもありますが、それはそれで「お、頑張ってるな」と思ったりします。
私も鯉の滝登りにあやかることができるように1日1日の仕事を丁寧にこなしていきたいと考えています。
時にはお腹を上にしてアップアップしていることもあるでしょうが、きっと次のいい風をつかめるような努力をしたいです。