アブダビとドバイの魅力
朝礼ネタ1060 2021/01/01 社会・経済アラブ首長国連邦と言えば何を連想するでしょうか。
そして、アラブ首長国連邦の思い浮かぶ都市と言えば、どこでしょうか。
多くの人は、アラブ首長国連邦は、石油であり、ドバイだと答えると思います。
確かに両者は、正解ですが、アラブ首長国連邦の中で石油が取れるのは、実はドバイでは無くアブダビです。
そして、日本人の多くが、アラブ首長国連邦の有名都市はドバイと答えると思いますが、ドバイとは、実は石油資源に乏しい首長国です。
アラブ首長国連邦から輸出されている石油の多くはアブダビから出ている石油であり、ドバイは、経済の中心として発展した都市です。
アブダビは、言わずと知れた中東の石油の王様というイメージ通りの国で、国の財源のほとんど全てを石油の利権でまかなっております。
一方でドバイと言いますと、石油資源に乏しい事から、石油には頼らずに、他の産業で世界のビジネスの中心となろうとした都市です。
ドバイは、単独で見れば石油資源には乏しい首長国ですが、アブダビなどと連邦国を形成している事から、アブダビの石油資源で国内の経済はなんとか対応出来ます。
そしてドバイでは何を行なったかというと、石油資源に群がった他国の会社を税制面などを優遇してドバイに誘致して、ドバイを金融のハブとして確立したのです。
そのためドバイは、海外企業を受け入れるフリーゾーンの整備などを積極的に行い、海外の企業を好条件で受け入れ続け、その外資獲得を行なっているのです。
中東には、日本企業も多く進出をしているので、日本の社会情勢のみではなく他国の情勢にも敏感にならなければならないと感じます。