西洋文化への憧れから生まれた建造物から学べる事
朝礼ネタ5657 2022/11/28 11月今日は何の日?1883年11月28日は、明治時代を代表する鹿鳴館が東京都千代田区内幸町に
完成し華々しく落成記念祝賀会が開催された日です。
当時の日本は、明治維新を成し遂げたものの未だに江戸時代の風習が残り
西洋諸国の人からすると文明開化が充分な国家とは言い難い状況でした。
多くの江戸時代の刑罰が残っていたため、西洋諸国から来日した外国人は
西洋の近代的なルールで生活する事を望み治外法権を日本の認めさせていました。
治外法権の撤廃を課題にしていた明治新政府は、日本が、江戸時代とは違い
世界に開かれた文明国であると認めてもらうためイギリスの建築家である
ジョサイア・コンドルに依頼し鹿鳴館を建設します。
鹿鳴館は明治時代の貴重な建物で、お酒を楽しむバーやビリアード場もある
極めて豪勢であり舞踏会が行われる場所となりました。
私たちが暮らす日本は19世紀末まで徳川幕府が支配する体制であり
西洋に比較すると決定的に遅れを取ってしまいました。
文化、科学、医学さらには政治システムなど、どの分野をとっても長期に渡った
徳川幕藩体制により、日本は世界の趨勢から取り残されてしまい、このままでは世界の流れに
取り残されてしまう可能性がありました。
こうした焦りを感じた明治新政府が西洋諸国に対するアピールの場として
1883年11月28日に落成式を迎えたのが鹿鳴館です。
こうした多くの諸先輩の方々の献身的な努力もあり今では
世界の中で優れた経済力を有する国にまで成長した日本。
鹿鳴館は現存しませんが、少しでも遅れを取り戻し西洋文化を吸収し
世界にその存在感をアピールできる国作りに邁進した先輩たちの
努力あってこその今の日本の経済的な繁栄があると考えます。
日々の仕事の中で明治時代の先輩同様に
私たちも進取の精神を忘れず西洋のより進んだ文化や技術を
素直に取り入れる事で今後とも世界水準のより質の高い仕事を
していきたいと考えます。