9月24日は清掃の日-割れ窓理論が教えること
朝礼ネタ5579 2022/09/24 9月今日は何の日?9月24日は1971年に廃棄物処理法が施行されたことで、「清掃の日」に制定されています。
ちなみに、細かく言うと清掃と掃除は違うものです。掃除はゴミや汚れのあるところだけをきれいにすることですが、清掃はさらに、薬剤などを使用して部屋全体をきれいにすることです。
ところで、清掃に関連した犯罪理論の中に、「割れ窓理論」というものがあります。簡単に言うと、犯罪者の心理として、きれいな所よりも、すでに汚れている所を狙った方が犯罪がバレにくいという意識が働きます。
例えば、建物の窓が壊れたまま放置してあったとします。
すると、『この建物は管理されていない』と思い、他の窓も割るなど、建物を荒らし始めます。
さらに放置すると、『町全体が治安や環境に対する意識が低い』と思うようになります。
その結果、落書きや万引きなどの軽微な犯罪が増加し、その果てには凶悪な犯罪が発生し、町全体が荒廃します。
実際に、アメリカのニューヨークでは、ゴミの撤去などの環境設備に力を入れただけで、犯罪数の激減したことが報告されています。
建物の美化も同じです。
部屋の中や廊下が常にきれいに保たれていると、ゴミが出た際にポイ捨てすることに気が引け、ゴミ箱を探して捨てたり、家に持ち帰ったりするようになるものです。
あの膨大なディズニーランドにゴミ一つ落ちていないのは、常に掃除や修繕を心がけているからです。
このような人間の心理は、仕事においても変わものではありません。
仕事のシステムが明確に定められ、管理が徹底されていると、営業においても、生産や経理などにおいても、良い仕事のできる環境が構築されます。