数学が必要ないというのは幻想
朝礼ネタ3540 2021/01/01 教育・学習支援高校生は文系に行くか理系に進むかは入試科目の出来具合によって決めるようです。数学ができない人たちは問答無用で数学なしで入試を突破できる私立文系を目指し、志のある生徒は国公立理系、もしくは私立理系、さらには別な国公立文系に進むようです。そして、勉強はできないけれど暗記で何とかなりそうな東京で偏差値が高く大企業に就職しやすい大学として早稲田大学を始めとする私立文系大学が多くの受験生の人気を集めているのです。
ただし、ここでいう国公立大学といいましても、入試科目は外国語、国語、選択科目だけでいいという、暗記オンリーだけでなんとかなる私立文系大学と同じ入学方式の大学もまだまだ多数存在します。
かつて、日本で一番有名な大学である東京大学でさえ、入学試験を数学なしで突破できるコースもありました。しかし、現在はそのような入学試験で合格してくる学生が他の学生に比べるとその質が数段劣るとか劣らないとかの理由からその方式でも入学試験は行われておりません。
この方式での入学試験というのは英語は鬼のように難しく、普通の英語の勉強ではあの問題で合格点を出すというのは非常に困難であったので、当時の東京大学はそれほど英語が得意な学生をほしがっていたのかも知れませんが、実際に入学してくる学生は確かに英語だけはある程度できたかもしれませんが、他の科目、とりわけ数学などの抽象力が必要な科目のできが芳しくなかったということは容易するのは難しくはないでしょう。
つまり、受験生は数学から逃げてはいけないのです。