安全のABCは、事故やトラブルを防ぐときに使う、注意喚起の言葉。
朝礼ネタ3403 2021/01/01 建設・土木安全のABCという言葉を聞いたことがありますでしょうか。
安全のABCのAとは、「当たり前のことを」
Bは「ぼんやりとしないで」または、「ばかにしないで」
Cは「ちゃんとやる」
だといわれております。
安全を担保するのは設備と人だといわれます。危険な状態をフォローして少しでも安全な状態に近づけることが設備的な改善です。
しかしながら、それを使用する人が、不注意や、手抜き、近道行為をしてしまうと、安全な状態に不安全・危険な因子が潜り込みます。
その不安全な状態を作り出してしまう心・思考に注意を促す言葉が冒頭の一文です。
「当たり前のこと」とは、決められたルールや法律、常識といった類のものです。
自分たちが決めたルールから、国として定められた法まで、幅の広い解釈ですが、守るべきものや手段、手順のことを総じて「当たり前のこと」としています。
「ぼんやりとしないで、ばかにしないで」とは、前者では「うっかりと」、「気づかずに」を防ぐ意味合いとなり、後者は、「知っているが面倒で」という意識を戒める言葉です。
「ちゃんとやる」は字のごとく、きちんとやりましょうという意味ととらえることができます。
つまり、自分たちがやらなくてはならないこと、やると決めた約束事について、きちんと確認し、意識をして、しっかりとやりましょうという言葉です。
この言葉の裏には、過去の事例で散見される繰り返し型災害における教訓が込められております。
小さな一つの手順違い、うっかりミスが重大な災害やトラブルにつながってしまうことと、同じような要因で、何度も同様の災害が繰り返されていることが多く、それらを防ぐために注意喚起をする際に、この言葉が使われています。
この言葉を常に心の片隅に留め置き、事故、トラブルの無いよう心がけましょう。