自分の幸せと他人の幸せの天秤
朝礼ネタ3263 2021/01/01 接客サービス以前知り合いが務めていたゲームセンター(以下ゲーセン)に度々足を運んでいた時のことです。
その時期は夏休みの最中であり、大型のゲーセンだけあって家族連れで賑わっていました。
私はその知り合いと食事の約束をしていたので、店内で少し挨拶をして、仕事が終わるのを待っていました。
居酒屋でとりあえず飲んでいると、仕事の話になりました。
お盆なのに大変だな、と知り合いに一言声をかけると、しんどいわ、と苦笑いしながら答えました。
私はこんな質問をしてみました。
自分が夏休みをとれないのに、楽しそうな家族連れを見るのは辛くないのか?
知り合いはこう言いました。
羨ましいとか辛いと思ったらゲーセンみたいなサービス業は無理だな。
勤務形態はしんどいけど、楽しそうな人を見て恨めしいと思ったことはないよ。
だって自分だって休みの日にレストランに行けば逆の立場になるわけだし。
私はその知り合いの精神が理解出来ませんでした。
確かに自分が進んだ道だが、そこまで割り切って仕事は出来ないと思いました。
サービス業を天職に出来る人に初めて会いました。
私もサービス業に勤めていますが、やはり世間が休む時は休めないもので、その度に何故サービス業に就いているのかと思ってしまいます。
仕事を選ぶにあたって、出来不出来や適性も大事ですが、他人の幸せや他人と比べた時の自分の立場を認められるかどうかの心の広さも大事だとその時痛感しました。
とはいっても、全員が広い心を持つのは不可能なわけで、他人を羨む気持ちと戦いながら働くしかないのです。