「変化」に強い日本人
朝礼ネタ2981 2021/01/01 企画・マーケティングみなさん、暮しの手帖という本をご存じでしょうか。
今でも発刊されている女性向けの雑誌ですが、
実はこれ、戦後間もない昭和23年に第1号が出版されました。
昭和23年といえば、終戦から3年後ですね。
きっとまだ復興がままならぬ地域もあるような、
戦争の爪あとが残っていた時期ではないかと思います。
そんな時期に出た、この「暮しの手帖」。
まだまだ外来語なんて載せられていないのではと思いきや、
なんと、昭和23年のうちからクリスマスの宣伝が載っていました。
漢字2文字で「送達」と書かれた日本語の横には「ディスパッチズ」と
カタカナでルビが振られていました。
カタカナ語、ふんだんに使われています。
ついこの間まで、国全体という広い範囲で一切使えなかったのに。
サクソフォンのことを「金属製曲がり尺八」なんて言っていたのに。
わずか3年でこの変わりようです。
いいのかそれで、とお思いの方もいらっしゃるかもしれませんが
これをポジティブに捉えてみると
日本人は、自分たちで認識している以上に適応能力が高く、
柔軟な思考を持っているんだなと思います。
日本全体でやっていたことでも3年でこれだけ変われるのです、
そんなに高い適応能力のDNAを受け継いでいる私たちが
もっと小さな単位で何かを変えようとしているのなら
案外すんなり変えられそうな気がしませんか。
今たずさわっているプロジェクトや業務などの中で
変えたいと思っていることがある方、いらっしゃると思います。
もっとこうしたら良いお仕事ができるのにと思いながら、
旧態依然として変えらないことを嘆いている方もあると思います。
そういう、「変えたいのに変わらない、変えられない」と思うことがある方は
ぜひこの話を頭の片隅に置いてみて頂けたら幸いです。
変えようとすれば、きっと変われます。
国家レベルですら、3年足らずで変えられたのですから。