世の中につまらない仕事や雑用はない。人間が用を雑にしている時、それは生まれる

  • 追加
  • これは、ノートルダム清心学園の理事長をされている、シスターの渡辺和子さんの言葉です。

    シスターは、かつて若いころ、訓練中の修道女として、アメリカの修道院におられたことがありました。そのときのことを、次のように仰っています。

    ある日、シスターは、食事の準備で、たくさんの数のお皿やナイフ、フォークなどをテーブルに並べていました。そのとき、先輩の修道女が、「あなたは、何を考えてこれをしていますか」とシスターに尋ね、シスターは、「別に何も」と答えられたそうです。

    すると、その修道女は、「一つ一つ音をさせないように、静かに置いてごらんなさい。さらに、そこに座る人が幸せになるように、と心をこめて置いてごらんなさい」と話されたそうです。

    そのとき、シスターは、単純な仕事であればあるほど、自分でやりがいのある仕事にしなければならない、と感じたのです。

    翻って、私たちの仕事の中には、同じコピーを何十部もとったり、お客様にお茶を淹れたり、電話を取る、など様々なことがあります。
    なんとなくやってしまっていることがほとんどでしょう。

    けれど、私は、このお話を読んだとき、ハッと思いました。

    どんな仕事も、「つまらないなあ、いやだなあ」と思いながらやると、それなりの仕上がりになってしまう。でも、例えばコピーを取るとき、「このコピーを手に取る人が、読みやすいように気をつけよう。いがまないように、まっすぐに置こう」と思えば、やはり、思いが仕事に入っていきます。来られた方にお茶を淹れて差し上げるとき、「ようこそおいでくださいました」という気持ちを込めたなら、お茶をお出しするときにその気持ちが伝わるのではないでしょうか。

    このように考えると、ささやかな仕事でも、つまらなくはなくなります。目の前のささやかな仕事を、雑用にしてしまっては、もったいないのではないでしょうか。

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