思い込みの恐ろしさ

普段の仕事や生活の中でいろんな経験をしていると、それが身体に感覚としてしみついて、知らず知らずのうちに「これはこうだ」と思い込むことがあります。 それは自分が考えている以上にたくさんあるものです。

身近な例ですが、皆さんは駅やショッピングモールなどでエスカレーターに乗る機会があると思いますが 修理中、もしくは停電などのトラブルで、停まってしまったエスカレーターの上を歩いた経験は無いでしょうか。

そもそも、エスカレーターというものは「自動的に動く階段」です。動かなくなった以上、それはただの階段です。 しかし、それが分かっているはずなのに、停まったエスカレーターに足を乗せた瞬間、なんとなくつんのめるような感覚を覚えるものです。

エスカレーターは動いているもの、エスカレーターに足を乗せたら階段とは違う体重移動をするもの、という思い込みが身体にしみついているのです。

また、ニュースや新聞でよく目にする交通事故の原因として「アクセルとブレーキを踏み間違えた」というものがあります。 単純に間違えただけなら、コンビニエンスストアのガラスを粉々に粉砕するまで突っ込んでしまったり、 ましてや人を何人も轢いて死傷させるような、痛ましい大事故に発展するとは考えにくいと思いませんか。

自分が踏んでいるものがブレーキペダルで、これを踏み込めば車は停まるという思い込みが、事故を大きくしてしまうのです。

経験に基づいた判断ができるというのは素晴らしいことですが、時にはそれが恐ろしい「思い込みによる事故」を産むことがあります。

時には一度立ち止まって、その判断が正しいかどうかを判断しなおすのも、大切なことではないでしょうか。

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