事故が起こるとき

昔、こんな小噺を聞いたことがあります。

大工の親方と弟子がいて、弟子は高い屋根の上に登って仕事をし、親方は下からその様子を見て指示を出しています。 仕事も終わり、さて屋根から降りようとはしごを下っていった弟子。 もう少しで下り終るというところで、親方は「十分に気を付けろよ」と注意をしました。 弟子は驚きました。

何せもうすぐ下り終るくらいですから高さも大したものではなかったからです。 しかし、後で親方に何故あんな低い場所に来てから注意をしたのか聞いて納得しました。 親方は、弟子に「低くて大したことないと油断している場所では、どんなに低い場所でも必ず落っこちることがある。だから低い場所に来てから注意をした」と説明したのです。

こういったことは何も大工仕事だけには限りません。 私たちは、簡単だ、もうすぐで終わりだ、と思っているときほど油断してしまうものです。

ちょっとだけだからとヘルメット等の安全対策をせずに作業して、重大な事故につながったというケースはたくさんあります。 また、現場でなくても、文字や数字の書き間違い一つで無関係な多くの人に損失が出たり、多大な労力を掛けてフォローしなければいけない事態になることもあります。

このように一つの油断が重大な事故や損失に繋がるというケースは過去に何度も起きています。

ですので簡単な仕事をするときでも、普段と変わらないほどの注意を払って作業を粉うことが大事です。 そして、事故やミスに対して「自分は大丈夫」「そうそう起こるものではない」と考えるのではなく、「誰しも起こし得る」「もしかしたら起きるかもしれない」というある種臆病な考えを常に持つようにしたいものです。

幸いにして私は今まで重大な事故を起こしたり、その場に居合わせたことは御座いませんが、明日は我が身という言葉もあります。 自分が事故の当事者となるかもしれないということを胸に刻み、今日も気を付けていきましょう。

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